昨年の11月末頃、入居者様と職員が近くのスーパーに出掛け、チューリップの球根を購入しました。チューリップは秋植え球根の代表的なもの。暑さに弱く、寒さに強いので気温が15度を下回るようになった時期が植え時とされています。入居者様たちはこの球根を赤玉と培養土を入れたプランターに等間隔で植え、たっぷりのお水を掛けながら、「芽が出るといいねぇ」などと楽しげに話していました。
　―――あれから3ヶ月後。今年の冬は雪の日も多く寒い日々が続き、一向に暖かくはならず、春が待ちどおしい気分に苛まれていたある日のこと、プランターにフッと目を向けるとチューリップの球根から２㎝弱ほどの可愛らしい芽が出ているではありませんか！

　芽が出たチューリップを見て入居者様たちも大騒ぎ！　「芽が出たねぇ」「なんて可愛いこと」「もう時期春が来るね」などと顔もほころび思い思いの言葉を入居者様同士でお話しされ、チューリップを見入っていました。
　寒かった冬にもうすぐ終わりを告げるかのように、健気に育った小さな花の息吹に感動され、入居者様たちの心も温かくなったようでした。
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