長寿を祝って! 敬老の日

 「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という思いから定められた「としよりの日」。その始まりは、昭和22年、兵庫県で暑い盛りに行っていた農業が落ち着き、気候も爽やかになってきた9月の中頃、15日に敬老会として開かれました。その後「としより」という表現に抵抗があり、昭和39年に「老人の日」となり、昭和41年に国民の祝日として「敬老の日」と改称されました。国民の祝日に関する法律によれば、この「敬老の日」を「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」と記されています。クリスマスのように外国から伝わってきた文化と違い、日本で生まれたこの祝日は、まさに長寿大国日本ならではのお祝い行事といえます。
 その「敬老の日」に高齢者の皆様へ感謝を込めて、“おもてなし”を企画しました。高齢者の好きな食べ物といえば、天婦羅、お赤飯、茶碗蒸しなど様々な物が上げられますが、今回はお寿司。しかも握り寿司! 寿司ネタは、当日職員が買い出しに行って購入した新鮮なもの。食事の時は職員が板前をし、個人個人のお好みのお寿司をその場で握って貰い、召し上がって頂くという演出をしました。
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 ネタは、マグロ、タイ、エビ、ホタテ、イクラ、玉子の6種類。玉子焼きは当日職員が10個の卵を使って作った自信の一品です。
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 威勢の良い声で手際よく握られていくお寿司。「私、イクラが大好きなの、イクラを握って!」と言ってイクラの軍艦巻きを3貫召し上がる人。「私は、ホタテ」「エビを握って頂戴!」と次々に声が飛び交います。大きなネタと酢飯が口の中いっぱいに広がり、喉を通る至福のひと時。職員が一つひとつ心を込めて握ったお寿司を味わって「美味しいね」「まるでお寿司屋さんに来たみたい」と会話も弾み、10貫以上召し上がる人もいるほどの大盛況! 皆様大満足!!
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 食事の後は所長より「敬老の日」のカードを贈呈。突然のプレゼントに皆様大変驚かれていました。職員が作った手作りのカードはそれぞれの写真とお名前を入れて、一人ひとり違ったものをお渡ししました。
 平成14年までは毎年9月15日を「敬老の日」としていましたが、祝日法の改正でハッピーマンデー制度が実施され、平成15年からは9月の第3月曜日になりました。でも、今の高齢者にとって「敬老の日」は9月15日の方が馴染み深いようです。
 

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